偶然の恵比寿

恵比寿の弁護士 藥師神 豪祐のブログ

チームづくり

今年のテーマは「チームづくり」。仕事も家庭もその他諸々も。良いチームワークを築くことに専念したい。そして、自分を的確に把握することがチームづくりの前提だなとよくよく思わされる。

  

back in the dayしてみると小さい頃から自分は「人生は短い」という感覚を持っている。そして「人生は短い」という感覚を持っていると以下の2つを求める性向が現れる。①「非効率」を減らしたい。②「選択肢」を多く保っておきたい。そして真剣にこれら2つを求めて生きているとどういう癖がつくか。「常に考えながら走る」という癖がつく(モダンサッカーこそ人生?)。戦略のない行動は、単にサイコロを振っているのと同じ。検証ができず時間の無駄。常に考える。常に走る。情報も武器。経験も武器。とにかく情報を集める。とにかく経験する。

人生は短いので、例えば受験も頑張れた。「善かれ悪しかれ学歴があると選択肢は広まりそうだ。」「よし、手に入れよう。」と考えたことは役割を果たした(センター試験二日目がんばってください。)。高3を過ごした2002年はW杯イヤーだった。友達の家に行ってみんなで代表戦を観戦した。あの6月の鈴木隆行を忘れない(昨日の引退試合、AbemaTVで観ました。最高でした。)。夏休みは秋の文化祭に出るためにバンド活動に励んだ。問題もストレスも生じなかった。効率性はそうやって人生を豊かにした。

東海中学・高校の6年間は「効率性」と「選択肢」を育んでくれた。少なくとも情報の宝庫だった。社会的な立ち位置なんて関係なくみんな今でも人生を楽しんでいる。自分は今でも、陽気な彼らからしたら隅っこの中途半端な場所にいる。林修先生先輩や高須院長先輩なんかを見ていてもそう思う。すごいよなぁ。自分は他の同級生たちのようなサラブレッドではなく野良の子どもだったけれど、「効率性」の神には愛されている予感があった。自信もあった。何も難しいことはなかった。必死に勉強する必要もなかった。同じ感覚を持っていそうな友人がいたのも手助けになった。彼は夏休みを、ドラムをゼロから学ぶのに費やして、一緒に文化祭の舞台に立った。そして同じ大学に行き、日本で一番大きい法律事務所で働いている。すごいよなぁ。最近知ったのはメルカリ先輩。すごいよなぁ。

 

18歳で東京に出てから、とにかくいろいろな挑戦をした。全てが実力だった訳では全然ない。それこそ例えば予想通り(いや、予想以上に)東大生というのは効率性をもたらし選択肢を拡大した(「ラベルが通用してしまう」という事実自体はもちろん善かれ悪しかれ。しかし事実として利用できるなら使えるものは全て使いたい。なぜなら人生は短いから)。しかし使えるのは入口をこじ開けるところまで(「まほうのかぎ」くらいかな。「さいごのかぎ」ではない。)。こじ開けたあとはとにかくトライアンドエラー。戦略を持って走り続けた経験は、様々なことを効率化したし、様々な選択肢をもたらしてくれた。いろんなラベルを手に入れた。しかしチームづくりに失敗し最も大切だったチームは消えてしまった。折れた。

最近とあるインタビューで自分から出た言葉がとても腑に落ちた。「自分が何が得意で何が苦手かを把握しているので、いつもポジティブでいれるんです。」と。ポジティブでいれることは、効率性・選択肢に愛される秘訣なのかもしれない。走るのをやめなくてよかった。「また何かあんだろ」と思えてよかった。

振り返れば20代はこの「何が得意で何が苦手か」を把握するために捧げられた。トライアンドエラーでしか手に入らなかったものがたくさんある。危ない目にもたくさんあった。予期せぬ幸運もたくさんあった。もちろん走って逃げることもあった。何度もアーバン・ブルーズに貢献した。それにしても、20代までの自分を知ってくれている中高の友人たちはかけがえのない存在だ。

 

あらゆる戦略にデメリットがあるように、当然この「人生は短い」戦略にもデメリットがある。それは…。ああもう。「・チームづくり / マネジメント・早期独立したい弁護士さんは私に相談してみたら」これらがいいたかったのに全然いえなかった。1巻まるまる回想シーン。

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