採用その3
・弁護士の業界には「ノキ弁」というカッティングエッジな体系がある。
・ボスから軒先を借りる弁護士。
・事務所のスペース(軒先)を借り、その対価として経費を毎月納める。
・自分で外から持ってきた事件を行う場合には、売上の30%くらいを上納する。
・事務所の事件を渡された場合には、売上の60%くらいを上納する。
・確かに事務所運営の経費はたくさんかかる。確かに仕事を頂くのは大変。
・確かに自ら事務所を開設したら初期費用もそこそこの額になる。
・確かに合意内容によっては個人の仕事で事務員さんのお力を借りることができるのかもしれない。
・一種のシェアリングエコノミー。使えるスキマを根こそぎお金に換える発想には異論はない。大賛成。
・何より誰も損しない。そんな正論もあると思う。
・何より当事者の合意や納得があるはず。確かにそれが全て。それ以上の価値はない。
・とはいえ我々の魂に眠るカートコバーンも既にsomething in the wayと歌い出しているはず。
・納得はあるのか。なんというか、雇う側も儲かってないんでしょうね。。根は深い。
・報酬を与えていない相手をまともに育てるはずもないから影響も広い。
・弊所は来年の予算をそこそことってある。
・これだ!と思える相手が見つかるまで粘り強く採用活動を続ける予定。
・とはいえそろそろ心のどこかで気づいている。
・HR領域の市場規模がこれほどまで大きい理由は何か。
・顧問先と取引先にHR事業者が2社。目先でも実感している。極めて意義のある事業。
・奇跡を待つよりは動いてスキマをお金にした方が良いのかもしれない。
・しかし育てる気持ちが湧くイメージが湧かない。沸かない。責任、、とは。
・カントは括弧を着脱し、これを一貫して批判したニーチェは他者や所与という概念を忘れた。
・そして私はamor fatiとしてノキ弁を現状は彼岸に置く。
・私が仮にニーチェ的超人であればこれは維持されるし、カントであれば翌朝には脱ぎ捨てる可能性もある。
・なんであれもっと。おおらかな世界がいいな。。