偶然の恵比寿

恵比寿の弁護士 藥師神 豪祐のブログ

オイコノミア

藤野英人『投資家が「お金」よりも大切にしていること』星海社新書2013

・新書は意外と馬鹿にできないですよシリーズ。去年あたりからたまに「3日に1回くらいブックオフの100円コーナーに行く」時期を設けるのがストレス解消法になっていた。

・今年の4月から専門学校講師を務めている。授業内容を考える際に、色々な本が参考になった。そのうちの一冊でもある。

 

・「お金」について向き合う機会を持つきっかけになる本。お金について考えることは、人生について考えることにつながる。限られた人生の時間をどう使うかを考える。

・お金の稼ぎ方や、貯め方、増やし方について考える機会はなにかと訪れるものの、お金の「使い方」について考える機会は意外とない。こんな本はあってもいいし素敵だと思った。

 

・「お金」について考え出すと、知恵(経験)や情報(知識)が欲しくなる。というのはビジネスパーソンが持ち歩いてる前提。このことを知っている大人たちは、そのことを知らない若い世代に対し、うまく知恵と情報を欲するよう促していく責任があると思っている。いや、責任はないか。

 

・例えばサッカーのバルサも、アカデミー世代には教育や生活環境を整備することに力を入れている。練習前に学校とは別に補講を設けたり、クラブが家庭教師をつけたりする。ほとんどの選手がプロになれないからこそ、徹底的に教育をする。シャルケがトップチームやアンダー世代ドイツ代表ですでに活躍している選手に対して、大学進学のための資格がとれるよう配慮したり。トップであればあるほど、知恵や知識の重要性(しかも早めにそれを手に入れることの重要性)に気がついている

・教育という言葉はこういう場合ふさわしくない。気もするが、身もふたもないが「教育」そのものだろう。

・日本だと國學院久我山。18時10分には完全下校で朝練もなし。だったはず。効率性を貫いた練習メニュー。決勝後のインタビューで3年間で学んだことを問われたDFは「オンとオフの切り替えです」と述べた(そしてAO入試でKO大学へ)。記憶を元に書いているが、確かこうだったはず。こんなに素晴らしいことはない。彼らは他では得られない経験を手にするにとどまらず、広い選択肢を抱えたまま次のステージに進める。

 

・さて、福沢諭吉が「経済」と訳したとされる「economy」。その語源は、ギリシャ語の「オイコノミア」。

・オイコノミアといえばEテレで毎週水曜午後10時から放送されている人気番組。今夜は梅原大吾さんがご出演されます。しかも私の大学の同じ経済学部の大先輩である安田洋祐さんとの対談(10年くらい前に、私が所属していた神取ゼミの関係かなにかで、一度お会いしたことがあるような記憶)。梅原さんは何を話したのかな。放送が楽しみで仕方ありません。。これだけが言いたくて急いで無理やりブログ書いたよね。